映画を見てきた.
ダニエル・クレイグが演じる007 スカイフォール Skyfallである.映画館に行く途中に意味は何だろうと話した.
空から落ちる,つまり落下することか.
空が落ちてくる,つまり,大変な事みたいな意味か.チキン・リトル(Chicken Little)みたいに.
映画では,ボンドが落下していた.そして,敵を迎え撃つジェームズの育った場所の名がSkyfallであった.
帰ってきてインターネットで調べると,「天が落ちようとも(この世が終ろうともの意)正義を成就させよ」とのラテン語の格言があるそうな.
fiat justita ruat caelum, a legal phrase that means "justice must be done, even if it means the sky falls"
他に,
lot of rain (and probably second name for London)
name of the operationでSkyfall sounds similar to Thunderball and this may not be a coincidence.
などがあった.
いずれにせよ,ボンドが時代遅れの年寄りスパイで,既に役立たずになっている,また,現代の民主主義の情報公開の中で,スパイの活動を古くさいものであるとする社会は諜報機関は必要ないと見なしている,との設定である.しかし,その時代遅れが,立派に機能することになる.
裏の世界に対応するためにMI6のような諜報機関が必要であるとの釈明を議会で行う場面があるが,その内容は,日本に向けた話のように思えた.
今回の007は,これまでと異り,ハッピーに終わったとは言い難い.問題提起の文学のようなできあがりである.これも高齢化社会の断面なのか,と思わされる次第であった.